公開オークション

LOT 057

山口 長男

柵形

JPY 6,000,000 - 9,000,000
HKD 295,900 - 443,800
USD 37,700 - 56,600
技法 油彩、パネル
額装
サイズ 30.4×60.8 cm
制作年 1960
鑑定書 共シール
文献 『山口長男作品集』、講談社、1981年、no. 183
展覧会歴 「1950-1960年代の展覧会展」 自由が丘画廊、1980年
来歴 個人蔵、日本
エスト・ウェストオークションズ、オータムセール香港、2010年11月26日、lot. 56
フィリップスニューヨーク、20世紀 & コンテンポラリーアート デイセール モーニングセッション、2017年11月15日、lot. 160

HIGHLIGHT

日本抽象絵画の先駆者であり、戦後日本美術を代表する画家・山口長男による希少な油彩作品である。

山口長男は、戦前から独自に非具象表現を追求し、戦後に独自の抽象絵画を確立した。本作は1960年に制作された作品で、パネルを支持体に用い、黒い下地の上へ赤褐色の絵具を幾重にも塗り重ねることで、重厚なマチエールと深みのある色彩を生み出している。簡潔な矩形の構成と、ナイフによる力強い筆致が調和し、静謐でありながら圧倒的な存在感を放つ優品である。

1960年代は、日本が戦後復興を遂げ、社会や文化が大きく変化した時代であった。美術界では新たな表現が次々と生まれ、抽象絵画も大きな発展を遂げる。その中で山口は、日本における抽象絵画の第一人者として重要な役割を果たし、国内外で高く評価された。1960年代にはニューヨークのグッゲンハイム美術館やニューヨーク近代美術館(MoMA)に作品が収蔵されるなど、早くから国際的な評価を獲得している。

本作は、山口長男が円熟期へ向かう1960年に制作された作品として、その芸術性を端的に示す一作であり、日本抽象絵画の歴史を語るうえでも重要な作品といえる。

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