| 技法 | 紙本、墨書 |
| 額 | 軸装 |
| サイズ | 30.7×14.3 cm |
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「懐意」 かきとむる むかしのふでの あとみれは
はるや その世とさらに 恋しき
「御深草院御幸ののち又のとしの秋」
あきもきぬ 人はつかりも なくなれと
わかれし人そ こゑもきこえぬ
伏見天皇が詠まれた和歌を歌集としてまとめるために書き留められた『伏見天皇御集(ぎょしゅう)』の断簡と伝わる。それは「広沢切」と呼ばれ、伏見天皇の自撰家集『伏見院御集』の自筆の草稿とみなされており、完成に至らない晩年の未定稿である。「広沢切」の由来は分かっていないが、古来「広沢切」として、その歌、筆跡が尊ばれ多くの人々を魅了し諸処に分蔵された。伏見院は持明院統の第九十二代天皇伏見天皇として鎌倉時代の両統迭立時代を生きた天皇である。