| 技法 | 墨、アクリル、水彩、油彩、キャンバス |
| サイン | 額裏にシール「MIZUMA ART GALLERY」 |
| 額 | 額装 |
| サイズ | 81.0×65.5 cm |
| 制作年 | 2016 |
山口晃は大和絵や浮世絵の技法を取り入れた精緻でユーモラスな作風で知られる現代美術家である。2019年放送のNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」では、彼が描いた東京の景色がタイトルバックを飾り、その名を広く世に知らしめた。
本作は、道後温泉で開催されたアートフェスティバル「道後アート2016」のために制作された《大和撫子(なでしこジャパン)》シリーズの一作。着物姿の女性と競技用ユニフォームを纏った女性とが同じ競技に挑む場面が描かれており、伝統的な日本女性像と現代的で躍動感ある女性像とが対比的に表現されている。そこには、山口作品に通底する「伝統美術と現代文化の軽やかな衝突」がユーモアを交えて提示されている。なお、山口の原画作品が市場に登場する機会は稀であり、本作の出品は貴重な機会といえる。