| 技法 | 斑紋挿入地 ヴィトリフィカシオン ペルルメタリック サリシュール マルトレ 被せガラス 酸化腐蝕彫り グラヴュール アプリカシオン エナメル彩 |
| サイン | 底に陰刻銘 |
| サイズ | h32.6×w12.5×d14.0 cm |
| 鑑定書 | 西洋美術商協同組合鑑定書付 |
朝焼けの美しい空を背に太陽に向かってダイナミックにつるを伸ばす朝顔の葉、そこに誕生したばかりの透き通るような緑の羽根を持つ蝉が一匹羽根を休めている。
鮮やかなピンクと黄の斑紋挿入地にオパルセントと濃淡の異なる緑のヴィトリフィカシオンの層を被せた多層被せガラス。酸で朝顔のモチーフを柔らかな葉の質感まで描き、更に素地はマルトレにより細かい槌目模様が施されている。光沢のある美しく存在感のある蝉はアプリカシオンに厚盛りの緑、青、黄のエナメル彩を施しており、立体的であるがどこか絵画的な仕上がりとなっており、更に素地の至るところに挟まれた金箔がきらきらと輝きを放ち作品に一層の明るさをもたらす。
ドームならではの華やかな色彩と装飾で、生命に満ち溢れたみずみずしい世界をガラスに封じ込めた貴重なアーティスティック作品。